埋没法 – 二重まぶたを作り出すプチ整形
一重まぶたを二重にしたい。奥二重の幅を広げてパッチリとした大きね目元の印象に変わりたい。今まではデカ目メイクでなんとか可愛さを作ってきたけどやっぱり根本的な二重まぶたを手に入れたい。
そんな想いを募らせている方にお勧めするのが美容整形で二重まぶたを作るということ。美容整形による二重瞼は何より自然で生まれついての二重瞼という錯覚さえ表現することができるのが大きな特徴です。
ここでは二重まぶたの代表的な手術『埋没法』について詳しくご紹介しましょう。
埋没法とは
埋没法とは、糸だけで瞼の皮膚と瞼板とを結びつけて二重瞼にする二重まぶたの代表的な手術方法のこと。わかりやすく説明すると、目を開ける動作で瞼が持ち上がる時、一重の人は瞼だけが持ち上がり、皮膚を持ち上げることができず、垂れ下がったままの状態になっています。
埋没法は、その垂れ下がってしまう皮膚を、垂れ下がらないように皮膚と瞼を糸で結びつけることによって皮膚の折り返しを作り二重まぶたを作ります。
幅の広い二重まぶたの場合、糸を止める位置を高くし、幅の狭い二重まぶたの場合、糸を止める位置を低く固定します。
埋没法でできること
埋没法でできることは、二重瞼にするということです。
・一重まぶたを二重まぶたにする
・奥二重をパッチリとした幅の広い二重まぶたにする
・弛んだ皮膚を持ち上げて少し若返らせる
・今の二重まぶたの幅よりも少し幅を広げる
二重まぶたにするデザイン上の4点に局所麻酔の注射を打ちます。次に瞼を裏返し、結膜側にも麻酔の注射を打ちます。
裏返した瞼を元に戻し、糸を通すための4ヶ所を1ミリ程度切開します。
そうして糸を通していきます。再び瞼を裏返し結膜側(C)から表面(A)に向かって糸を通し、次に結膜側(C)から同じ結膜側の(D)に糸を通します。
次に結膜側(D)から表面(B)に糸を通し、表面(B)から出ている糸を表面(A)に通します。4点固定の場合、隣に同じ手技でもう1ループの固定を作ります。
二重まぶたの仕上がりを確認し、問題がなければ糸を結び、結び目を皮下に埋め込んで埋没法は終了です。
埋没法の手術時間
30分(両側)
埋没法の麻酔法
標準麻酔は局所麻酔です。
術中に目を開けてライン等を確認することが望ましいので他の麻酔方法の併用はあまりお勧めしません。
埋没法の術後の経過
術直後は強い腫れはありません。麻酔薬による腫れが若干ありますが、基本的にはほぼ仕上がりに違い状態の二重まぶたになっています。鏡でチェックできるので安心です。少し休んでから帰れますが、外気に触れると涙が出やすいのでメガネもしくはサングラスを持参すると良いでしょう。
帰宅直後は安静にし、軽く冷やしてゆっくりと休みましょう。それだけで腫れは少し治ります。入浴は避け、シャワー浴だけ短時間に済ませましょう。
翌日は腫れています。腫れについては個人差がありますが、ひどい腫れというのは3〜4割程度で、それ以外の方は強い腫れとは思わないと思います。埋没法の腫れは長期化しません。3〜4日程度で概ね腫れは引いています。
(腫れ)個人差はりますが、3〜4日で7〜8割の腫れは落ち着くでしょう。
(痛み)術後の痛みはほとんど感じることはありません。
(内出血)ほとんどのケースで内出血はありません。残念ながら1割以下、ほんの数%程度の方に内出血を引き起こしてしまいます。内出血が出てしまった場合、概ね3〜4日で消失します。
(通院)一般的な通院は、1週間以降に仕上がりのチェック程度です。
(日常生活)当日の入浴は避け、シャワー浴のみ。洗顔は当日から可能で、メイクもアイメイク以外は翌日から可能です。
コンタクトは直後から使用は可能ですが、腫れの程度によっては控えることが望ましい場合もあります。
(仕上がり)完全な仕上がりというのは1〜3ヶ月後です。ただし、見た目の仕上がりについては1週間以降で完成と考えて良いでしょう。それ以上に腫れが続く場合、何かしらの異常を引き起こしていることが考えられるので医師の診察を受けましょう。
埋没法のリスク
埋没法の治療の一番のリスク、それは二重まぶたのラインが消えてしまうということです。埋没法は糸で瞼板と皮膚とを結んでいるだけですので、外的な刺激や外力が加わると簡単に取れてしまうことがあります。
・一眼瞼に戻ってしまう
・二重まぶたの幅が狭くなってしまう
・糸の結び目が露出してきた
・糸を埋め込んでいる部分に凹みができた
これらは埋没法の術後の経過で起こりうる問題です。また、下記のようなトラブルもあるということは知っておきましょう。
・左右差 ・腫れがなかなか引かない ・結び目の露出
・糸が透けて見える など
埋没法の費用
埋没法の費用ですが、クリニックによって費用の幅が非常に大きいのが実は埋没法なんです。糸の固定方法には、2点・4点・5点・6点と言ったように複数あり、それに応じて費用に差が生まれています。
埋没法(4点固定) 10〜12万円
標準的な埋没法がこの4点固定です。中にはいろいろなオリジナリティのあるネーミングをつけ、治療費用も30万円を超すような埋没法もありますが、はっきり言って無意味です。
そのようなクリニックの特徴としては、2〜3万円で二重になれるという触れ込みで集客し、実際にカウンセリングを受けると30万円を超す費用の提示をしてきますので、相場からかけ離れたクリニックでの埋没法は避けることをお勧めします。
埋没法に関するさまざまな疑問
もちろん可能です。実際のシミュレーションで具体的な希望を細かく医師にお話し下さい。基本的にはどんなタイプの瞼でも幅を広げることは難しいことではありません。
一般的に埋没法の手術時の麻酔は、点眼麻酔と局所麻酔です。瞼の表面と、裏側(結膜側)に注射をするのですが、その注射が痛いんです。麻酔の注射が効いて仕舞えば手術中に痛みを感じるということはありませんのでご安心下さい。
そうですね。多くの方は糸の結び目が解けて一重まぶたに戻ってしまうと考えてしまいがちですが、実際に糸が解けてしまうケースというのはほとんどないんです。結び目が解けないような外科結びで止めていますので解ける心配はないです。
だったらどうして埋没法のリスクとして二重瞼が取れてしまうのか? それは結び目が解けたり、糸が切れてしまうのではなく、瞼板と皮膚とを止めている組織が裂けて取れてしまうんです。糸の劣化や結び目など手技的な問題ではないんです。
もちろんです。左右差をなくしできる限り平均化することは決して難しいことではありませんのでご安心下さい。
なお、埋没法は両目だけでなく片目だけでも可能なので、左右のどちらか形の綺麗な方に合わせるということもできます。
基本的には翌日から可能です。しかし、メイクについてはクリニックで違いがありますので事前に確認しておきましょう。
クリニック選びのポイント
埋没法のクリニック選びのポイントですが、まずは料金表を見ましょう!
そこで注意すべきは、埋没法の種類です。2点・4点・6点固定などは問題ないのですが、よくわからないファッション系のネーミングで複数の手法の埋没法がある場合は要注意です。おそらくそれらの費用は30万円を超えるような設定になっていると思います。
実はそのような手法にまったく意味はありません。悪戯に埋没法の値段を釣り上げているだけの極めて悪質な営業手法と考えて良いでしょう。埋没法は一般的に10〜15万円程度で標準的な埋没法が受けられるものなのです。
埋没法を受けようと考えている方、まずは料金表をチェックしましょう。それだけで危険なクリニックかどうか判断することができるんです。